仮想通貨詐欺 弁護士監修

暗号資産ウォレットアドレスの保存方法

投資詐欺でBTC・ETH・USDTなどの暗号資産を送金してしまった場合、送金先のウォレットアドレスは最も重要な証拠のひとつです。ウォレットアドレスはブロックチェーン上での「口座番号」に相当し、正確に保存しておくことで、ブロックチェーンエクスプローラーを使った資金の流れの確認や、捜査機関への情報提供に活用できます。この記事では、ネットワーク別のアドレスの見分け方と、正確な保存手順を解説します。

ネットワーク別ウォレットアドレスの特徴

暗号資産のウォレットアドレスは、使用するブロックチェーンネットワークによって形式が異なります。ビットコイン(BTC)のアドレスは、「1」または「3」から始まる25〜34文字(レガシー形式)、または「bc1」から始まる文字列(Bech32形式)です。イーサリアム(ETH)およびERC-20トークン(USDTなど)のアドレスは「0x」から始まる42文字の英数字です。TRC-20トークン(TRONネットワーク上のUSDTなど)のアドレスは「T」から始まる34文字の英数字です。

送金先のアドレスがどの形式かを確認することで、どのネットワークで送金したかを特定できます。複数回に分けて異なるネットワークで送金した場合は、各送金のネットワークとアドレスをそれぞれ記録してください。

ウォレットアドレスを正確に保存する方法

ウォレットアドレスを保存する際は、コピー&ペーストで全文字を正確に保存することが最も重要です。アドレスは30〜42文字の英数字の羅列であり、1文字でも欠けると異なるアドレスになってしまいます。スクリーンショットだけでなく、テキストファイルへのコピーも併用することをお勧めします。

国内取引所の送金履歴からアドレスを確認する場合は、「送金先アドレス」として表示されている文字列全体をコピーしてください。取引所によっては、アドレスの一部が省略表示されている場合があります(例:「0x1234…5678」)。その場合は各取引の詳細ページを開くと、全文字が表示されます。ブロックチェーンエクスプローラー(Etherscan・TronScan・Blockchainなど)でTxIDを検索すると、「To」欄にフルアドレスが表示されます。

アドレスをブロックチェーンエクスプローラーで照合する

保存したウォレットアドレスをブロックチェーンエクスプローラーに入力すると、そのアドレスへの全入出金履歴を公開台帳で確認できます。BTCアドレスはBlockchain.com Explorer(blockchain.com/explorer)またはBlockchair(blockchair.com)、ETH・ERC-20アドレスはEtherscan(etherscan.io)、TRONアドレス・TRC-20はTronScan(tronscan.org)で確認できます。

エクスプローラーで確認できる情報(入出金日時・金額・関連アドレス)の画面をスクリーンショットで保存し、URLも記録しておきましょう。同一アドレスへの多数の入金が確認される場合や、短時間で他のアドレスへ転送されている場合は、捜査機関の資金追跡において参考情報になる可能性があります。

保存した情報の管理と相談への活用

ウォレットアドレスを含む証拠は、以下のように整理して保存することをお勧めします。テキストファイルには送金日時・ネットワーク・送金額・TxID・送金先アドレスを時系列で記載し、スクリーンショットは取引所の送金履歴・エクスプローラーの取引詳細・送金先アドレスの履歴の3種類を揃えます。これらの証拠を整理した上で、警察(#9110)や弁護士、国民生活センター(188)、金融庁(0120-156-811)に相談してください。対処方針は個別の事情によって異なります。

よくある質問

はい、確認できます。国内取引所のマイページにある「送金履歴」または「出金履歴」を開くと、過去の各送金に対応する送金先アドレスとTxIDが記録されています。取引所によっては詳細ページを開く必要がありますが、全文字のアドレスが確認できます。また、TxIDからブロックチェーンエクスプローラーで送金先アドレスを照合することも可能です。

送金先アドレスが同一でも、各送金のTxIDは異なります。送金ごとのTxIDと送金日時・金額を個別に記録しておいてください。エクスプローラーでアドレスを検索すると全送金履歴をまとめて確認できますが、各TxIDの記録は被害総額の正確な把握にも役立ちます。

スクリーンショットに加えて、テキストファイルへのコピー&ペーストも行うことをお勧めします。スクリーンショットでは画像の解像度によって文字が読み取りにくくなる場合があります。また、ブロックチェーンエクスプローラーで検索する際にテキストで貼り付けられると正確性が高まります。両方の形式で保存しておくと安心です。
監修:松本 理平 弁護士(第一東京弁護士会/登録番号 55199/青山北町法律事務所)
投資詐欺・暗号資産詐欺に関する記事は、一般的な法律情報・証拠保全・相談前準備の観点から弁護士が確認しています。個別の返金可否は具体的事情により異なり、保証するものではありません。

相談前に、送金状況と証拠を整理しましょう

LINEでチェックリストを受け取り、送金方法・出金状況・やり取りを整理できます。返金や解決を保証するものではありません。

LINEで受け取る

参考資料・相談先

  • 警察相談専用電話 #9110(緊急時は110番)
  • 消費者ホットライン 188 / 国民生活センター
  • 金融庁 金融サービス利用者相談室(登録業者の確認)

関連記事

相談予約 LINEでチェックリストを受け取る