BTCを送金してしまった場合の証拠保存
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「担当者に言われたビットコインアドレスにBTCを送ったが、その後出金を求めると対応してもらえない」「投資プラットフォームの残高は増えているのに、引き出せない」――このような状況に直面したとき、最初に行うべきことは追加送金を止めること、そして送金の記録をすぐに保存することです。ビットコインの送金はブロックチェーン上に記録されており、その記録は公開台帳として誰でも参照可能ですが、手元の証拠が整っているかどうかが、その後の手続きに大きく影響します。
BTCを使った詐欺の典型的な流れ
ビットコインを使った投資詐欺では、まず国内の取引所でBTCを購入させ、「専用の投資ウォレット」「プラットフォームの入金アドレス」と称するアドレスに送金させます。プラットフォーム上では利益が増えているように見える残高が表示されますが、出金を申請すると「税金の事前払いが必要」「本人確認が完了していない」「最低残高に達していない」などの理由で引き延ばされます。最終的に担当者と連絡が取れなくなり、サービスも消えるパターンが典型的です。
このような手口では、被害者が「もうすぐ出金できるはず」と思い、追加のBTCを送り続けてしまうことが被害を拡大させます。担当者からの「信頼できる」という印象や、プラットフォーム上の残高表示に惑わされず、送金・出金の状況を客観的に判断することが重要です。
ビットコイン送金の証拠保存:最初の3ステップ
BTCを送金した場合、まず国内取引所のマイページから「出金履歴」または「送金履歴」を開いてください。各送金のトランザクションID(TxID)と送金先のビットコインアドレスが記載されています。TxIDは64文字の英数字の文字列で、ブロックチェーン上の取引を一意に識別します。この文字列をテキストファイルにコピーし、対応する画面のスクリーンショットも保存してください。
次に、Bitcoin Block Explorer(blockchain.com/explorer や blockchair.com など)にTxIDを入力すると、送金日時・送金元アドレス・送金先アドレス・送金額(BTC)・確認数を公開台帳上で確認できます。この画面もスクリーンショットで保存し、URLを記録しておきましょう。送金先のビットコインアドレスを検索すると、そのアドレスへの全入出金履歴を確認できます。同一アドレスへの複数の入金が確認される場合、捜査機関の資金追跡に役立つ情報になる可能性があります。
取引所によってはCSV形式での取引履歴エクスポートが可能です。一括でダウンロードしておくと、複数回の送金を漏れなく記録できます。「全取引履歴のCSVをダウンロード」する機能が取引所のマイページにあれば積極的に活用してください。
担当者との連絡記録を保存する
投資話を持ちかけてきた担当者とのやり取りは、重要な証拠になります。LINEやWhatsApp、Telegram、InstagramのDMなど、使用したすべてのチャットアプリのやり取りを保存してください。スクリーンショットで保存するとともに、LINEの場合は「トーク履歴のバックアップ」、Telegramの場合は「エクスポート機能」も活用できます。
相手のアカウント名・プロフィール写真・プロフィールの説明文・紹介されたWebサイトのURL・使用されたアプリの名称・ダウンロード先(App Store / Google Playのリンク)も記録しておきましょう。これらの情報は、後から相手を特定するための手がかりになります。
相談窓口への情報提供に備える
証拠を整理したら、警察(#9110またはサイバー犯罪相談窓口)に相談することを検討してください。被害届の提出の際には、TxID・送金先アドレス・国内取引所の送金記録・担当者との連絡記録を持参すると、状況の把握が早くなります。金融庁の金融サービス利用者相談室(0120-156-811)では、無登録業者への対応についての情報提供も受けられます。弁護士への相談では、法的手続きの可否を個別事情に応じて確認することができます。返金の可否は、相手方の特定・送金額・証拠の充実度などの個別の事情によって異なります。
よくある質問
投資詐欺・暗号資産詐欺に関する記事は、一般的な法律情報・証拠保全・相談前準備の観点から弁護士が確認しています。個別の返金可否は具体的事情により異なり、保証するものではありません。
相談前に、送金状況と証拠を整理しましょう
LINEでチェックリストを受け取り、送金方法・出金状況・やり取りを整理できます。返金や解決を保証するものではありません。
参考資料・相談先
- 警察相談専用電話 #9110(緊急時は110番)
- 消費者ホットライン 188 / 国民生活センター
- 金融庁 金融サービス利用者相談室(登録業者の確認)