ロマンス投資 弁護士監修

結婚資金のために投資しようと言われた場合の確認事項

「将来の結婚資金を二人で一緒に作ろう」「新居のためにまず投資で増やしてから会いに行く」という形で、結婚や共同生活の展望と投資への参加を結びつける手口は、ロマンス投資詐欺の中でも感情的な影響が大きいパターンの一つです。将来への期待が判断を鈍らせる構造になっており、被害額が大きくなる前に立ち止まって確認することが重要です。追加の送金を止め、やりとりと送金記録を保全することが最初のステップです。

「結婚」を使った投資誘導の特徴

数週間から数か月かけて将来の結婚・同居・子供の話題を積み重ね、「二人の未来のために」という文脈で投資の提案が行われます。「自分も同じサービスで資金を増やしている」「早く準備できれば早く一緒になれる」という形で、投資への参加が将来の実現と直結しているように見せます。

この手口では、結婚の約束自体が投資参加を断りにくくする心理的な拘束として機能します。「二人の将来のためなのに協力してくれないの?」という言葉が判断力を弱める要因になる場合があります。

投資への参加後に起きる典型的な展開

少額を入金すると管理画面に利益が表示され、「順調に増えている、もっと入れれば早く目標額に達する」と誘導されます。出金しようとすると「税金」「手数料」「本人確認」などの名目で追加の送金を求められます。一度支払うとまた別の名目で要求が続く構造になっている場合があります。

「結婚を焦るな」「お金のことでもめたくない」などの言葉で相手の不安を逆用し、追加送金への抵抗感を弱めようとするケースも確認されています。

結婚の約束が本当かどうかを確認する方法

実際に対面で会うことを具体的に提案し、その反応を見ることが一つの確認手段です。真剣な交際・結婚を意図している相手であれば、実際に会う計画を真剣に進めるはずです。「投資が完了してから」「もう少し待って」という形で実際に会うことを先延ばしにし続ける場合は、関係性の実態を疑う根拠になります。

また、相手の身元(氏名・住所・職業・家族)を公式な手段で確認できるかどうかも重要な判断材料です。実在する人物かどうかをプロフィール写真の画像検索などで確認してみてください。

相談前に保全すべき記録

感情的な影響への対処

結婚を前提とした関係の中で騙されたと気づいた場合、怒り・悲しみ・自己嫌悪など強い感情が生じることは自然なことです。これらの感情の整理と法的・行政的な対応は並行して進めることができます。国民生活センターや消費生活センターでは、被害者の話を聞いて対応方針を一緒に考えるサポートも行っています。一人で抱え込まず、早めに相談することをお勧めします。

相談窓口

消費者ホットライン(188)・警察相談専用電話(#9110)・金融庁「金融サービス利用者相談室」(0570-016811)が主な公的窓口です。弁護士への相談では、損害賠償請求・刑事告訴などの法的手段の可否について個別状況に基づいた見解を得ることができます。

よくある質問

別々に整理しなくても構いません。時系列順に「いつ・誰と・どのような経緯で・いくら送金したか」を説明すれば、相談窓口や捜査機関が整理を手伝います。結婚の約束が詐欺の手口の一部であったことも、被害届や相談の内容に含めることができます。

「返す」という約束が実行される保証はなく、その言葉で連絡を継続させながらさらに追加送金を求めてくるケースがあります。約束を信じて待ち続ける間に相談や手続きの機会が失われる可能性があります。約束の有無に関わらず、証拠保全と公的機関への相談を並行して進めることをお勧めします。

消費者ホットライン(188)や国民生活センターへの相談は、詳細な個人情報を最初から開示しなくても利用できます。弁護士相談も秘密保持義務があり、相談内容が第三者に伝わることはありません。ロマンス投資詐欺の被害は特定の属性に限らず広く発生しており、相談すること自体に恥ずかしさを感じる必要はありません。
監修:松本 理平 弁護士(第一東京弁護士会/登録番号 55199/青山北町法律事務所)
投資詐欺・暗号資産詐欺に関する記事は、一般的な法律情報・証拠保全・相談前準備の観点から弁護士が確認しています。個別の返金可否は具体的事情により異なり、保証するものではありません。

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参考資料・相談先

  • 警察相談専用電話 #9110(緊急時は110番)
  • 消費者ホットライン 188 / 国民生活センター
  • 金融庁 金融サービス利用者相談室(登録業者の確認)

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