相談前準備 弁護士監修

投資詐欺で身分証を送ってしまった場合

投資口座の開設手続きや「本人確認が必要」という名目で、運転免許証・マイナンバーカード・パスポートなどの写真・コピーを送ってしまった場合、送金被害とは別に個人情報の悪用という二次被害のリスクが生じます。身分証情報が詐欺グループに渡ると、なりすまし口座の開設・各種契約の不正利用・闇バイト勧誘などに使われる可能性があります。まず追加の情報提供を止め、今すぐ取れる対応を確認してください。

身分証を使った二次被害のリスク

詐欺グループが取得した身分証情報は、主に次のような不正利用に転用される恐れがあります。まず、他人名義(あなたの名義)で銀行口座・証券口座・携帯電話契約などを不正開設するためのなりすまし利用です。開設された口座が別の犯罪(詐欺・マネーロンダリング等)に使われると、あなた自身が捜査の対象となるリスクがあります。次に、各種ローン・クレジットカードの不正申込みに使われる可能性もあります。

また、マイナンバーが含まれる書類を送ってしまった場合は、マイナンバーカードそのものの利用停止・再発行手続きを検討する必要があります。

今すぐ取るべき対応ステップ

身分証を送ってしまったと気づいたら、まず追加の情報(銀行口座・クレジットカード・セルフィー写真・動画等)の送付を止めてください。次に、自分名義で不正な口座・契約が作られていないか確認するために、以下の機関に連絡することを検討してください。

銀行については、主要な金融機関の不正利用窓口に「自分の身分証が詐欺グループに渡った可能性がある」と連絡し、自分名義での不正口座開設がないか確認を依頼できます。携帯電話会社(MNO・MVNO)にも同様の確認を依頼することが有効です。また、信用情報機関(CIC・JICC・全国銀行協会)に自分の信用情報を照会し、身に覚えのないローン・クレジット申込みがないか確認することも重要です。

警察・行政機関への連絡

運転免許証を送ってしまった場合は、最寄りの警察署または運転免許センターに届け出てください。免許証の再発行手続きの前に、紛失・盗難届に準じた対応が取れる場合があります。マイナンバーカードの場合は、マイナンバー総合フリーダイヤル(0120-95-0178)に連絡して、カードの一時停止手続きを行うことができます。

なりすまし被害・個人情報の不正利用については警察相談専用電話(#9110)または最寄りの警察署に相談・被害届の提出が可能です。個人情報の漏えいについては個人情報保護委員会(03-6457-9849)への情報提供も検討してください。

相談前に残すべき証拠

その後の確認作業

身分証を送ってしまった後は、自分の名義での不正利用がいつ発覚してもすぐ対応できるよう、定期的に信用情報を確認することをお勧めします。CICのインターネット開示サービス(有料)を利用すると、自分名義のクレジット・ローン情報を確認できます。身に覚えのない契約や照会が見つかった場合は、すぐに警察と弁護士に相談してください。

よくある質問

マイナンバー総合フリーダイヤル(0120-95-0178、24時間365日対応)に連絡すると、マイナンバーカードの一時停止手続きが可能です。停止後は市区町村の窓口で再発行手続きができます。また、マイナポータルのアカウントに不正アクセスがないかも確認してください。警察(#9110)への相談も並行して行うことをお勧めします。

信用情報機関(CIC・JICC・全国銀行協会)に自分の信用情報を開示請求することで、自分名義のローン・クレジット申込み・契約状況を確認できます。また、主要な銀行や携帯電話会社の不正利用窓口に「なりすまし被害の可能性がある」と連絡し、自分名義での不審な契約がないか照会を依頼することも有効です。

詐欺被害により自分の身分証が不正利用されてなりすまし口座が開設された場合でも、その事情を警察に速やかに届け出ることが重要です。被害者として被害届を提出し、弁護士に状況を正確に伝えることで、法的な対応策について個別に確認できます。「知らないうちに自分名義で犯罪が行われていた」という状況は、早期の届出と証拠保全が対応の基本になります。
監修:松本 理平 弁護士(第一東京弁護士会/登録番号 55199/青山北町法律事務所)
投資詐欺・暗号資産詐欺に関する記事は、一般的な法律情報・証拠保全・相談前準備の観点から弁護士が確認しています。個別の返金可否は具体的事情により異なり、保証するものではありません。

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参考資料・相談先

  • 警察相談専用電話 #9110(緊急時は110番)
  • 消費者ホットライン 188 / 国民生活センター
  • 金融庁 金融サービス利用者相談室(登録業者の確認)

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