二次被害 弁護士監修

被害金回収を名乗る業者に追加費用を払う前に確認すること|投資詐欺二次被害

投資詐欺の被害を受けた後、「被害金を取り戻す手続きができる」として追加の費用を求めてくる業者が存在します。最初の詐欺とは別のグループであっても、手口は似た構造を持つことが多く、追加費用を払うことで損害がさらに拡大するリスクがあります。費用を支払う前に、必ず以下の点を確認してください。

確認すべき7つのポイント

1. 法人登記が確認できるか。業者の法人名・所在地を聞き、国税庁の法人番号公表サイトや法務局の登記情報で実在を確認してください。住所が「バーチャルオフィス」のみ、あるいは所在地の確認を断られる場合は注意が必要です。

2. 弁護士・司法書士など有資格者が交渉を行うか。弁護士資格を持たない者が報酬を得て返金交渉・示談交渉を行うことは、弁護士法上の非弁行為に該当する可能性があります。担当者の弁護士登録番号を聞き、日本弁護士連合会の「弁護士検索」で照合してください。

3. 費用の内訳が書面で提示されるか。「着手金」「調査費」「登録料」「信託保証金」など名目が曖昧なまま請求される場合は、応じる前に書面での内訳提示を求めてください。正規の法律事務所は費用の内訳を文書で説明します。

4. 契約前に依頼内容・成果物の範囲が明示されるか。「何をするか」「どのような成果が期待されるか」が不明確なまま費用だけを求める業者は信頼性に疑問があります。

5. 急かす言葉を使っているか。「今日中に手続きしないと時効が来る」「枠が埋まる」など、判断を急かす表現は詐欺的勧誘の典型的なサインです。正規の手続きに不当な時間的制約はありません。

6. 振込先口座の名義が法人名と一致しているか。業者名と異なる個人名義口座への振込を求める場合は、資金が正規の法人に届かない可能性があります。

7. 過去のクチコミ・行政処分歴が確認できるか。金融庁の「金融商品取引業者等検索」や消費者庁の処分事例でその業者名を検索し、問題の有無を確認してください。

「弁護士以外が交渉を代行する」場合のリスク

弁護士資格のない者が報酬を受けて相手方との交渉を行うことには、弁護士法上の問題が生じる可能性があります。こうした業者に費用を支払っても、法的に有効な交渉が行われない場合があり、費用だけを失うリスクがあります。交渉を依頼する前に、必ず正規の弁護士に担当者の資格と依頼内容の適法性を確認してもらうことをお勧めします。

相談前に残すべき証拠

公的機関への相談窓口

追加費用を求める業者から接触を受けた場合は、まず「消費者ホットライン(188)」または「警察相談専用電話(#9110)」に相談することをお勧めします。すでに費用を支払ってしまった場合も、早期に相談することで対応策の選択肢が広がる場合があります。

金融庁「金融サービス利用者相談室」(0570-016811)でも情報提供と相談が可能です。法的手段を検討する場合は、各都道府県の弁護士会が設ける「法律相談センター」を利用してください。弁護士が個別の状況をふまえた対応策を説明します。

よくある質問

着手金の支払い後、追加費用を繰り返し要求されるケースが報告されています。また、弁護士資格のない者が返金交渉を行う場合、その活動自体に法的な問題が生じる可能性があります。着手金を支払う前に、担当者の資格確認と、第三者(弁護士・国民生活センター)への相談を行うことをお勧めします。

ウェブサイト上の実績・口コミは、業者自身が作成・管理できるため、単独では信頼性の根拠になりません。法人登記の確認、弁護士登録番号の照合、金融庁・消費者庁の処分事例検索など、複数の客観的な情報源で確認することをお勧めします。

追加の支払いを行う前に一度立ち止まることが重要です。振込先口座情報・業者の連絡先・送金記録を保存し、消費者ホットライン(188)または弁護士に相談してください。振込直後であれば、振込元の金融機関に連絡することで一部対応が可能な場合もあります。
監修:松本 理平 弁護士(第一東京弁護士会/登録番号 55199/青山北町法律事務所)
投資詐欺・暗号資産詐欺に関する記事は、一般的な法律情報・証拠保全・相談前準備の観点から弁護士が確認しています。個別の返金可否は具体的事情により異なり、保証するものではありません。

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参考資料・相談先

  • 警察相談専用電話 #9110(緊急時は110番)
  • 消費者ホットライン 188 / 国民生活センター
  • 金融庁 金融サービス利用者相談室(登録業者の確認)

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