出金できない 弁護士監修

利益は表示されるのに出金できない時の証拠保存

「プラットフォームの画面には大きな利益が表示されているのに、出金申請を出すと拒否される・追加費用を求められる・そもそも出金ボタンが機能しない」――そのような状況にある方は、まず追加の入金・送金を止め、今すぐ画面の状態を記録してください。本記事では、「表示上の利益」と「実際に出金できる資金」が乖離する手口の仕組みと、相談前の証拠保全の具体的な手順を解説します。

「画面上の利益」が実在しない可能性

投資詐欺の多くのプラットフォームでは、画面上に表示される残高や利益はプログラムが生成する数字であり、実際の取引や運用と連動していないことがあります。利用者が入金するたびに残高が増え、「好調な運用成績」を演出することで追加入金や紹介を促す構造です。出金申請を実行しようとして初めて、その残高が実際には引き出せないことが判明します。

また、一部の利用者には少額の出金を意図的に成功させ「信頼性の証明」として機能させた後、大きな金額になった段階で出金を止めるパターンもあります。少額の出金が成功したことで「このサービスは本物だ」と確信させ、その後の大きな入金を引き出す手法です。画面上の数字がいくら大きくても、それが引き出せるかどうかとは別の問題です。

証拠として記録すべき画面と情報

画面上の利益・残高の記録は、後から変更・削除される可能性があるため、気づいた時点で速やかに保存することが重要です。スクリーンショットを撮る際は、日時が画面に表示されている状態で撮影するか、撮影日時が記録されるファイル形式(スマートフォンの標準カメラアプリなど)で保存してください。

プラットフォームのURLも重要な証拠です。アドレスバーに表示されているURLをコピーし、ドメイン名・サービス名と合わせてメモしておいてください。サービスが突然消えた場合でも、URLの記録があれば調査の手がかりになります。画面収録(動画)も証拠として有効であり、残高の表示・出金申請画面・エラーメッセージなどを動画で記録しておくとより詳細な状況を伝えられます。

相談前に保存すべき記録

証拠を持って相談できる窓口

保存した証拠を持って、警察相談専用電話(#9110)または最寄り警察署の生活安全課に相談してください。サイバー犯罪に関する相談は、都道府県警察のサイバー犯罪相談窓口でも受け付けています。消費者ホットライン(188)では、地域の消費生活センターへつないでもらい、状況の整理と次のステップの案内を受けられます。

金融庁 金融サービス利用者相談室(0120-156-811)では、利用しているサービスが無登録業者でないかの確認と、対応方法についての情報提供を受けられます。弁護士への相談では、収集した証拠を基に、個別の事情に応じた法的対応の選択肢を確認できます。証拠の量と質が、その後の対応の選択肢に影響することがあるため、気づいた時点でできる限り詳細に記録しておくことが大切です。

よくある質問

スクリーンショットは証拠のひとつとして有効です。URLが含まれた状態で撮影し、撮影日時が記録されるよう保存してください。さらに、入金の振込明細・チャット履歴・担当者の連絡先などを合わせて保存しておくと、状況の説明がしやすくなります。

サイトが閉鎖してもすでに保存したスクリーンショット・動画・チャット履歴は手元に残ります。入金の振込明細や仮想通貨の送金履歴(TxID)はブロックチェーンエクスプローラーや金融機関の明細で確認できます。サイトが生きているうちにできる限り多くの画面を保存しておくことが重要です。

少額の出金成功は信頼性の演出として意図的に行われる場合があります。少額が出金できても大きな金額が出金できない状況が続いている場合、または出金のたびに新たな条件が付く場合は、消費者ホットライン(188)や弁護士に現状を相談することをお勧めします。
監修:松本 理平 弁護士(第一東京弁護士会/登録番号 55199/青山北町法律事務所)
投資詐欺・暗号資産詐欺に関する記事は、一般的な法律情報・証拠保全・相談前準備の観点から弁護士が確認しています。個別の返金可否は具体的事情により異なり、保証するものではありません。

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参考資料・相談先

  • 警察相談専用電話 #9110(緊急時は110番)
  • 消費者ホットライン 188 / 国民生活センター
  • 金融庁 金融サービス利用者相談室(登録業者の確認)

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