相談前準備 弁護士監修

高齢の家族がLINE投資グループに参加している場合

高齢の親や祖父母が「LINEで投資の話を教えてもらっている」「グループで一緒に運用している」と話していた場合、SNS型投資詐欺(LINE投資グループ詐欺)の可能性があります。このタイプの詐欺では、信頼できる人物を装った「投資の先生」や「グループメンバー」がLINEグループを通じて投資を勧め、専用アプリやサイトへの入金を促します。発見した際は焦らず、段階的に対応することが重要です。

LINE投資グループ詐欺の典型的な流れ

最初は「有名投資家の公式グループに招待された」「SNSで見つけた無料セミナーのLINEグループに入った」という形で始まります。グループ内では「本日の利益〇万円」「今月の運用実績」といった投稿が相次ぎ、「自分も早く入金すれば利益を得られる」という雰囲気が醸成されます。グループメンバーの多くは詐欺グループが操作するサクラアカウントである場合があります。

高齢者が狙われやすい理由として、比較的まとまった資産を持っていること、デジタルサービスの仕組みに不慣れなため詐欺の見抜きが難しいこと、孤独感・社会的つながりへの欲求から「グループの仲間」という感覚に引き込まれやすいことなどが挙げられています。

発見した時の声のかけ方

「それは詐欺だ」と頭ごなしに否定すると、本人が反発して話を打ち明けなくなったり、家族との関係が悪化したりするリスクがあります。まずは「どんなグループなの?」「誰が管理しているの?」「お金を送ったことはある?」と穏やかに質問し、状況を把握することから始めましょう。

一緒にLINEグループの画面を見せてもらえると、主催者のアカウント・グループ名・参加人数・過去のメッセージを確認できます。特に「専用のアプリ(または口座・ウォレット)に入金してください」という誘導がある場合は、詐欺の可能性として専門機関への相談を検討してください。

すでに入金・送金している場合

すでに入金や送金が行われている場合は、追加の入金・送金をまず止めることが最優先です。「今止めると損をする」という言葉で引き止められることがありますが、追加入金を続けることで被害額が増加します。銀行の窓口やATMで高額出金・振込を行う際に銀行員から声をかけられた場合は、その場で立ち止まることをお勧めします。

すでに送金した場合の対応(振込口座への連絡・警察への相談等)については、送金方法(銀行振込・電子マネー・仮想通貨)によって異なります。本サイトの各送金方法別ページも参考にしてください。

相談前に残すべき証拠

相談窓口

消費者ホットライン(188)は高齢者被害の相談に対応しており、家族からの相談も受け付けています。警察相談専用電話(#9110)でもSNS型投資詐欺の相談が可能です。また、各都道府県の消費生活センターでは、高齢者向けの詐欺被害相談を専門的に行っている窓口があります。金融庁の金融サービス利用者相談室(0570-016-811)も投資名目の詐欺的サービスへの相談窓口です。

被害が既に発生している場合は、証拠を整理した上で弁護士への相談も検討してください。本人が高齢で判断能力に不安がある場合は、成年後見制度の活用についても法テラス(0570-078374)に問い合わせることができます。

よくある質問

成人の判断能力がある方に対して法的に強制退会させることは難しいです。ただし、「一緒に内容を確認したい」「消費生活センターに電話するだけ確認してみよう」と専門機関への相談に繋げる形での働きかけが有効なことがあります。判断能力に明らかな問題がある場合は、成年後見制度の利用について法テラスや弁護士に相談してください。

有名人・著名人のなりすましを使った詐欺は、警察(#9110または最寄りの警察署)への相談・被害届の提出が可能です。LINEの公式通報機能からも報告できます。また、なりすまされた有名人の公式SNSや事務所に情報提供することで、注意喚起の発信につながる場合があります。スクリーンショット等の証拠は削除せずに保存してください。

「そのグループメンバーが本当に実在する人物かどうか」を一緒に確認する方法が有効なことがあります。例えば「ビデオ通話で顔を見せてもらおう」「実際に会ってみよう」と提案した時の反応を確認することが参考になります。詐欺グループの場合、対面や顔出しを避ける傾向があります。また、消費生活センター(188)に「確認のために電話するだけ」と提案してみてください。
監修:松本 理平 弁護士(第一東京弁護士会/登録番号 55199/青山北町法律事務所)
投資詐欺・暗号資産詐欺に関する記事は、一般的な法律情報・証拠保全・相談前準備の観点から弁護士が確認しています。個別の返金可否は具体的事情により異なり、保証するものではありません。

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参考資料・相談先

  • 警察相談専用電話 #9110(緊急時は110番)
  • 消費者ホットライン 188 / 国民生活センター
  • 金融庁 金融サービス利用者相談室(登録業者の確認)

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