SNS型投資詐欺 弁護士監修

投資家を名乗るSNSアカウントから誘導された場合

SNSで「プロのトレーダー」「海外在住の投資家」「資産運用のプロ」を名乗るアカウントから突然DMが届き、会話を重ねるうちに特定の投資サービスへの登録と送金を促されたという相談が増えています。こうした相手がSNS上でどのように見えていても、実際の投資実績や身元を外部から確認する手段は限られています。送金してしまった場合は、まず追加の送金を止め、やり取りの記録を保存したうえで公的機関や弁護士に相談することをお勧めします。

「投資家」を名乗るSNSアカウントの特徴

こうしたアカウントのプロフィールには、海外の高層ビルや高級リゾートの写真、グラフや数字が並ぶ取引画面のスクリーンショット、フォーマルな服装の人物写真などが使われていることが多いです。投稿内容も「今日のトレード結果」「FXの分析」「暗号資産のシグナル」といった内容で、専門家らしさを演出しています。ただし、これらはすべてインターネット上から取得した他人の画像や架空のコンテンツである場合があります。

最初の接触は「共通の趣味を持ちそう」「あなたの投稿に共感した」といった自然な切り口であることが多く、投資の話題はある程度の信頼関係が作られてから持ち出されます。「自分が使っているツールを紹介したい」「特別なグループに招待する」という流れへの移行が典型的です。

紹介されるサービスが金融庁の「免許・登録業者一覧」に掲載されているかどうかを必ず確認してください。登録のない業者が運営するプラットフォームへの入金は、出金できなくなるリスクが高いとされています。

信頼構築から送金誘導までの流れ

数週間〜数ヶ月にわたって日常的な会話を続け、相手への親近感や信頼感が高まった頃に投資の話を持ち出すパターンが報告されています。「自分だけに特別に教える」「他には話していない情報」という演出で特別感を高め、少額の「体験入金」から始めさせる手法も典型的です。

管理画面上で利益が表示されるため信頼感が増し、徐々に入金額を増やすよう促されます。出金を申請すると「保証金」「税金の前払い」「本人確認費用」などの名目で追加送金を求められることがあります。正規の金融機関がこのような形で出金の条件として追加送金を要求することは通常ありません。追加要求が来た時点で、一度連絡を止めて第三者に相談することが重要です。

相談前に保存すべき証拠

相手のSNSプロフィール画面(アカウント名・アイコン・自己紹介・フォロワー数が確認できる状態)と、DM・チャットの全履歴を日時が確認できる状態でスクリーンショットに保存してください。LINEやTelegramなど別のプラットフォームに移行している場合は、そちらの履歴もすべて保存します。

案内された投資サービスのURL・ログイン画面・管理画面の残高・利益表示のスクリーンショットを保存してください。送金に関する証拠として、銀行振込明細・暗号資産の送金記録・コンビニ端末の受領書などをすべて保全します。これらを整理して弁護士や警察に提出することが、相談をスムーズに進めるうえで重要です。

公的窓口への相談と次のステップ

どこに相談すればよいか迷った場合は、消費者ホットライン(188)に電話することが最初のステップとして有効です。警察への相談は「警察相談専用電話 #9110」を利用し、被害届の提出について確認してください。金融庁「金融サービス利用者相談室」(0570-016811)では、案内されたサービスの登録状況確認や情報照会が可能です。法的対応(損害賠償・口座凍結申請など)の可否は弁護士への個別相談を通じて確認することをお勧めします。

よくある質問

SNS上の実名・顔写真は、他人の写真や架空の人物の画像が使われている場合があります。外見上の情報だけでは身元の確認はできません。送金前に金融庁の登録業者一覧でサービスを確認し、不明な点は消費生活センター(188)に相談することをお勧めします。

SNS型投資詐欺では、長期間の会話を通じて信頼関係を作ってから投資への誘導を行うパターンが多く報告されています。信頼関係の有無にかかわらず、案内されたサービスが金融庁の登録業者であるかどうかを確認することが重要です。疑問を感じた場合は消費者ホットライン(188)への相談をお勧めします。

出金の条件として追加送金を求めることは、正規の金融機関では通常ありません。追加送金には応じず、一度連絡を止めて消費者ホットライン(188)または弁護士にご相談ください。管理画面の残高表示のスクリーンショットも証拠として保存してください。
監修:松本 理平 弁護士(第一東京弁護士会/登録番号 55199/青山北町法律事務所)
投資詐欺・暗号資産詐欺に関する記事は、一般的な法律情報・証拠保全・相談前準備の観点から弁護士が確認しています。個別の返金可否は具体的事情により異なり、保証するものではありません。

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参考資料・相談先

  • 警察相談専用電話 #9110(緊急時は110番)
  • 消費者ホットライン 188 / 国民生活センター
  • 金融庁 金融サービス利用者相談室(登録業者の確認)

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